1-1 人工知能の定義
みかん
今回はG検定の第1章の1節「人工知能の定義」を解説します。AIの定義や分類、ロボットとの違いなど基本となる概念を一緒に見ていきましょう!
1. 人工知能の定義
1.1 人工知能とは何か
みかん
「人工知能」という言葉は、1956年のダートマス会議でジョン・マッカーシーが初めて使用しました。
あいで
へぇ、70年近く前からある言葉なんですね。で、結局のところ人工知能って何なんですか?
みかん
人工知能が「推論、認識、判断など、人間と同じ知的な処理能力を持つ機械(情報処理システム)」であるという点では大多数の研究者の意見が一致しています。
人工知能の定義
人工知能(AI)= 推論、認識、判断など、人間と同じ知的な処理能力を持つ機械(情報処理システム)。研究者間で共通認識のある定義。
人工知能は「推論、認識、判断など、人間と同じ知的な処理能力を持つ機械」
あいで
なるほど、人間っぽく考えられる機械ってことですね。じゃあそれで定義は確定なんですか?
みかん
そこが難しいところで、そもそも「知性」や「知能」自体の定義がないため、「人工知能とは何か」について専門家の間でも共有されている定義は未だにありません。
定義の不在
知性・知能自体の定義がないため、「人工知能とは何か」について専門家の間でも共有された定義は存在しない。
「知性」「知能」自体の定義がないため専門家間で共有された定義は未だにない
みかん
回答例としてChatGPTとの対話が挙げられますが、人工知能の分野が広範囲にわたるため、ChatGPTも多様な回答を返します。
あいで
専門家でも意見が割れるって、それだけ奥が深いテーマなんですね。
1.2 人工知能の大まかな分類
みかん
一般人の人工知能に対するイメージは曖昧ですが、『エージェントアプローチ人工知能』では「周囲の状況(入力)によって行動(出力)を変えるエージェント」として人工知能を捉えており、以下の4段階に分類されます。
あいで
4段階ですか!順番に見ていきたいですね。
みかん
レベル1は「単純な制御プログラム」。エアコンの温度調整など、あらかじめ単純な振る舞いが決まっている製品です。制御工学などがベースになっています。
レベル1
レベル1:単純な制御プログラム = エアコンの温度調整など、あらかじめ単純な振る舞いが決まっている製品。制御工学などがベース。
レベル1:単純な制御プログラム(エアコン等、制御工学ベース)
みかん
レベル2は「古典的な人工知能」。掃除ロボットなど、探索・推論、知識データを利用して複雑な振る舞いをする製品です。
レベル2
レベル2:古典的な人工知能 = 掃除ロボットなど、探索・推論、知識データを利用して複雑な振る舞いをする製品。
レベル2:古典的な人工知能(掃除ロボット等、探索・推論・知識利用)
みかん
レベル3は「機械学習を取り入れた人工知能」。検索エンジンなど、多くのサンプルデータをもとに入力と出力の関係を学習した製品です。パターン認識がベースになっています。
レベル3
レベル3:機械学習を取り入れた人工知能 = 検索エンジンなど、多くのサンプルデータをもとに入力と出力の関係を学習した製品。パターン認識がベース。
レベル3:機械学習を取り入れた人工知能(検索エンジン等、パターン認識がベース)
みかん
レベル4は「ディープラーニングを取り入れた人工知能」。対象を認識する際に注目すべき「特徴量」という変数を自動的に学習する製品です。画像認識や自動翻訳、生成AIなどが該当します。
レベル4
レベル4:ディープラーニングを取り入れた人工知能 = 対象を認識する際に注目すべき「特徴量」という変数を自動的に学習する製品。画像認識・自動翻訳・生成AIなどが該当。
レベル4:ディープラーニングを取り入れた人工知能(「特徴量」を自動的に学習)
あいで
「どこに注目すればいいか」までAIが自分で学んでくれるんですね。これはすごい!
1.3 AI効果
みかん
人工知能で何か新しいことが実現され、その原理が分かってしまうと、「それは単純な自動化であって知能とは関係ない」と結論付ける人間の心理的な効果をAI効果と呼びます。
AI効果
AI効果 = 人工知能で新しいことが実現され、その原理が分かると「それは単純な自動化であって知能とは関係ない」と結論付ける人間の心理的な効果。
「それは単純な自動化であって知能とは関係ない」と結論付けるAI効果
あいで
なるほど、「仕組みがわかるとありがたみが薄れる」みたいな感じですか?
みかん
そんなイメージですね。この効果によって、人工知能の貢献は少なく見積もられすぎていると主張する研究者もいます。
あいで
AIが進化すればするほど「当たり前」と思われちゃうんですね。ちょっと切ないです。
1.4 人工知能とロボットの違い
みかん
人工知能とロボットは混同されがちですが、専門家の間では明確に異なります。
あいで
えっ、違うんですか?どう違うんでしょう?
みかん
簡単に言えば、ロボットの脳に当たる部分が人工知能です。脳以外の部分を研究対象としているロボット研究者は人工知能の研究者ではなく、人工知能の研究もロボットの脳だけを対象としているわけではありません。
AIとロボットの違い
ロボットの脳に当たる部分が人工知能。脳以外(身体)の部分はロボット研究の領域で、AI研究はロボットの脳に限定されない。
ロボットの脳に当たる部分が人工知能
みかん
将棋などのゲームには物理的な身体は不要です。
みかん
人工知能の研究は、「考える(知的な処理能力)」という「目に見えないもの」を中心に扱っている学問です。
AI研究は「考える(知的な処理能力)」という「目に見えないもの」を扱う学問
あいで
ロボット=身体、AI=脳みそ、と考えるとイメージしやすいですね!
まとめ
みかん
人工知能は1956年のダートマス会議でマッカーシーが命名。「人間と同じ知的な処理能力を持つ機械」という点では研究者の意見が一致しているが、知性の定義がないため共有された定義は未だにない。
1956年ダートマス会議でマッカーシー命名。定義は未だ共有されず
みかん
人工知能は4段階に分類される。レベル1:単純な制御プログラム、レベル2:古典的な人工知能、レベル3:機械学習、レベル4:ディープラーニング。
4段階分類: 制御/古典AI/機械学習/ディープラーニング
みかん
AI効果は、原理が分かると「それは知能ではない」と結論付けてしまう人間の心理効果。AIの貢献が過小評価される要因。
AI効果: 原理が分かると知能と認めない心理→貢献が過小評価
みかん
AIとロボットは別物。ロボットの脳に当たる部分がAIで、AIは「目に見えない」知的処理能力を扱う学問。
ロボットの脳=AI、AIは「目に見えない」知的処理を扱う学問
みかん
ということで今回は人工知能(AI)の定義について解説しました。
あいで
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あいで
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